広告やWEB制作をはじめ、書籍、ファッションブランドなど、幅広く活躍するイラストレーター、金安亮(かねやすりょう)氏。今回の展示では「This must be the place(きっとここが帰る場所)」をテーマに、男・女・ペット、それぞれが思い浮かべた「帰る場所」を作品にしていただきました。また、10組のアーティストとのコラボレーション企画「My Favorite things Rollbahn by 10 Artists」に参加していただいたロルバーン ポケット付メモの表紙のジークレープリントや、シルクスクリーンのポスター、Tシャツなどを展示販売します。
― いつ頃から作品作りをはじめましたか?またきっかけはありましたか?
インスタグラムが流行り始めた頃、自分もなんとなくはじめたのですが、私生活を投稿することにはあまり興味がなかったんです。何かイラストを描いて投稿してみようと思い、好きなミュージシャンなどを描いて週一回くらいのペースで載せていました。そこから、わりと短い期間で依頼のメールが来るようになり、以前からやっていたテキスタイルデザインの仕事を完全にやめてイラストレーターの仕事にシフトしました。
― 作品を制作しはじめた頃と今、どのように変化してきましたか?
はじめた頃よりは、自分の解像度や技術的な部分は上がってきているのがわかるので、イラストは以前よりは良くなってきていると感じます。しかし、解像度が上がると、他のすごい作家さんの作品を見たときに、圧倒的に敵わないなと、違いが明確に分かるようになったので、この先もおそらく自信は全く持てません。ただ、音楽だったりファッションだったり好きなものがたくさんあるので、その辺のアンテナが錆びない限りは大丈夫なのかな、と思っていたりします(笑)。
― 今回の展示のコンセプトを教えてください。
タイトルの「This must be the place」はトーキングヘッズの好きな曲名です。この曲は、自分の帰る場所や心のよりどころ、みたいなものを歌った曲だと思うのですが、コロナの影響でみんな家にいる時間が長くなると、そういうことを考えるタイミングが増えたんじゃないかなと思い、今の状況と曲のイメージがなんとなく重なってタイトルに使いました。
― 最近ハマっているもの(こと)は何ですか?
お酒を今まであまり飲んで来なかったのですが、友人にナチュラルワインのお店に連れて行ってもらってから、ハマりました。一人でもお店に通ったり、ボトルを買って帰って家でも飲むようになりました。ワインのラベルのことをエチケットというらしいのですが、イラストやデザインの可愛いものがたくさんあり、そこも楽しみの一つになっています。
― 仕事などで、普段使っている道具(文具)を教えてください。
文具と言っていいのかわからないのですが、ほぼiPad Pro、Apple Pencil、Macだけで制作しています。ソフトはProcreate、Photoshop、たまにIllustrator、めちゃめちゃ普通です。
― 今回ロルバーンとのコラボをお願いしましたが、ロルバーンはご存知でしたか?
ロルバーンはもちろん知っていました。クリーンなイメージです。
― 今後の予定を教えてください。
今のところ、3月に三越伊勢丹でのアートイベント参加と、4月に渋谷PARCOで、去年岡山でやった「Outline」という画家の児島慎太郎との二人展を予定しています。
プロフィール
金安亮 プロフィール
岡山県倉敷市在住。フリーランスのイラストレーターとして雑誌、広告、書籍、TVCMなど幅広い分野で活動。資生堂や人気ファッションブランドとのコラボ、フジロックフェスティバルのグッズ、CDジャケットなど、話題の作品を数多く手掛けている。
開催日 2021/1/13(水)〜2021/2/15 (月)
場所 デルフォニックス 渋谷
東京都渋谷区宇田川町15番1号 渋谷パルコ4F
問合せ デルフォニックス 渋谷(03-6809-0721)
営業時間 11:00-20:00 ※(最終日は15:00まで )
※新型コロナウイルス感染拡大による対応のため、
営業時間については変更になる場合がございます。
予めご了承ください。
デルフォニックス 渋谷に内設する「ロルバーン ショップ&ギャラリー」と、ロルバーンとの新しい出会いを提供する「ロルバーンエキスポ」の特設サイトが連動。店頭では、さまざまな文化を切り取ったスモールエキシビションを。特設サイトでは、展示内容を小さな記事にしてアーカイブしていきます。
2021.1.8