イラストレーターとして、広告や装釘、絵本、CDジャケット、テキスタイルなど、様々なビジュアル表現を手がける福田利之さん。最近では「福田利之作品集2」やKIRINJIの堀込高樹さんとの共著「あの人が歌うのをきいたことがない」が話題になりました。今回のスモールエキシビジョンでは、ロルバーンと作家のコラボレーション企画「My Favorite things Rollbahn by 10 Artists」の表紙となった原画をはじめ、最近の福田さんの作品を展示します。また、福田さんのテキスタイルブランド「十布」を販売します。
― 福田さんの作品には、森やいきものが多く登場する印象なのですが、きっかけや、エピソードはありますか?
イラストレーターなので基本は依頼を元に描きます。その中でニーズが多いのが、植物や生き物なのでそういう印象になるのではないでしょうか。抽象画や、少し不条理なものなど、描きたいテーマはたくさんありますが、今後はもう少し、そういうモチーフも描く時間を作っていけたらと考えています。
― いつ頃から絵を描くようになったのですか?
子供の頃からと言いたいところですが、ずっと美術の成績も普通で、大学に入学して3回生ぐらいから、職業にすることを意識して真剣に絵を描き始めました。
― 繊細なタッチの作品や、テキスタイルを思わせるもの、看板のデザインまで幅広い作品がありますが、普段使っている道具(文具など)を教えてください。
仕事で描く絵の画材はホルベインのアクリラガッシュ、ジェルメディウム、ぺんてるのシャープペン、サクラの水性ペン、ティッシュペーパー、水性ニス、インスタントコーヒーなどです。画材でないものも混ざっていますが・・・。
普段使いの手帳は、ほぼ日のWEEKS、ボールペンは三菱鉛筆のジェットストリームです。
― 異業種とのコラボレーションなど、多彩な人脈をお持ちですが、イラストとどのように結びついて、コラボレーションされるのでしょうか?
異業種や好きな作家さんとのコラボレーションは普段と違う世界にチャレンジできるチャンスなので、思いがけず新しい扉が開くこともあり、毎回良いモチベーションになっています。興味がある人にはこちらから積極的にお願いすることもあるし、SNSや展示などを通じて、そういう姿勢を示すことで、お声がけいただけることもあるのかもしれません。
― ロルバーンとコラボしていただきましたが、ロルバーンはご存知でしたか?また、もし使用されていましたら、どのように使用されていたか教えていただけますか?
もちろんよく知っていますがロルバーンなのかロルーバンなのか今までよくわかっていませんでした。すみません。ロルバーンは文具好きだとかならず通る道だと思いますが、自分もスケッチブックとして使っていたこともあります。小さいサイズのものは車のダッシュボードに入れてメモ書きに使ったり・・・。
なので今回のコラボレーション企画に、お声がけいただきとても嬉しかったです。
― 今後の活動など可能な範囲で教えてください。
テキスタイル、絵本、グッズ制作など、どれもまだ中途半端なので、仲間と協力し合いながらレベルアップして良いものを世に出しつつ、お店経営したり、海外での仕事をもう少し増やしていきたいですね。
プロフィール
福田 利之(ふくだ としゆき)
イラストレーター、装画、CDジャケット、絵本、テキスタイルブランド「十布」のデザインなど、さまざまなビジュアル表現を手がける。主な著書に「福田利之作品集2」(玄光社)、堀込高樹との共著「あの人が歌うのをきいたことがない」(888ブックス)など多数。
http://to-fukuda.com
開催日 2020/9/1(火)〜9/28(月)
場所 デルフォニックス 渋谷
東京都渋谷区宇田川町15番1号 渋谷パルコ4F
問合せ デルフォニックス 渋谷(03-6809-0721)
営業時間 11:00-21:00 ※(最終日は15:00まで )
※新型コロナウイルス感染拡大による対応のため、
営業時間については変更になる場合がございます。
予めご了承ください。
デルフォニックス 渋谷に内設する「ロルバーン ショップ&ギャラリー」と、ロルバーンとの新しい出会いを提供する「ロルバーンエキスポ」の特設サイトが連動。店頭では、さまざまな文化を切り取ったスモールエキシビションを。特設サイトでは、展示内容を小さな記事にしてアーカイブしていきます。
2020.8.27